JANコード作成の手順
このページでは、EAN-13(JAN)とEAN-8を選び、複数の数字を一度にバーコードへ変換できます。まずコード種別を選択し、一括入力欄へ1行1件で数字を入力します。単体入力欄を使う場合はコードを入れ、必要なら商品名、価格、枚数を追加して「1件追加」を押します。複数件を扱うときは、改行で行を分けてから「一括作成」を押すと、行ごとの生成結果と検証状態が表示されます。
- EAN-13(JAN)またはEAN-8を選び、「JAN/EANのチェックデジットを自動計算・検証」を確認します。
- EAN-13なら12桁の本体、または完成した13桁を入力します。EAN-8なら7桁の本体、または完成した8桁を入力します。
- 表示名、価格、枚数が必要なら、コードの後ろをカンマまたはタブで区切って指定します。
- 生成結果に「生成可能」「警告」「エラー」の件数が出るので、行番号とカードの表示を確認します。
- 問題がなければカードごとにPNG保存するか、PNG一括保存(ZIP)を押します。商品ラベルにする場合はラベル印刷パネルで用紙を選びます。
入力済みの13桁または8桁がある場合も、最後の1桁は自動検証されます。チェックデジットが一致しない値は、入力値を勝手に置き換えず、警告付きでカードに残ります。読み取りや販売管理に使う前に、元の資料や登録済みの商品コードと照合してください。件数に上限はないため、商品マスタをまるごと貼り付けても構いません。1件あたりの枚数は999枚が上限で、それを超える指定は999枚に丸めたうえで行ごとに警告が出ます。
JANコードのチェックデジットの計算方法
JANコード(EAN-13)の13桁目は、先頭12桁から機械的に決まる検査用の数字です。使われる方式はモジュラス10ウェイト3で、手順は次の4つです。
- チェックデジットを除いた本体12桁を、右端から1桁ずつ見ます。
- 右端の桁に3、その左隣に1、さらにその左に3……と、3と1を交互に掛けます。
- 掛けた結果をすべて足して合計を出します。
- 合計を10で割った余りを10から引きます。余りが0のときはチェックデジットも0です。
計算例:本体12桁が490123456789の場合
右端の9から始めます。9×3=27、8×1=8、7×3=21、6×1=6、5×3=15、4×1=4、3×3=9、2×1=2、1×3=3、0×1=0、9×3=27、4×1=4。
合計は 27+8+21+6+15+4+9+2+3+0+27+4=126 です。126を10で割った余りは6なので、10−6=4。完成する13桁は 4901234567894 になります。このページで 490123456789 と入力して生成すると、同じ13桁がカードに表示されます。
「左から奇数番目を足し、偶数番目を3倍して足す」という説明を見たことがあるかもしれません。12桁のように桁数が偶数のときは右端起点の計算と一致します。上の例でいえば、奇数番目(4,0,2,4,6,8)の合計24と、偶数番目(9,1,3,5,7,9)の合計34を3倍した102を足して126。同じ答えです。
EAN-8(本体7桁)の計算例
EAN-8も同じ方式ですが、本体が7桁で奇数のため、左端から数えたときの重みの並びがEAN-13と逆になります。本体 9638507 なら、右端の7から 7×3=21、0×1=0、5×3=15、8×1=8、3×3=9、6×1=6、9×3=27。合計は86、余りは6、チェックデジットは4で、完成形は 96385074 です。迷ったときは右端を起点に数えると、桁数によらず同じルールで計算できます。
警告が出たときの見方
13桁を入力して「チェックデジットが一致しません」と表示された場合、本ツールは入力値を書き換えずにそのまま表示します。原因の多くはデータの受け渡しにあります。表計算ソフトで先頭ゼロが落ちて12桁になっている、指数表記(4.90123E+12)に化けて末尾が丸められている、全角数字や余分な空白が混ざっている、といったケースです。桁数を数える、先頭ゼロを確認する、元資料と1桁ずつ突き合わせる、の順で切り分けると早く原因にたどり着けます。方式ごとの詳しい比較はチェックデジットの解説にあります。
12桁と13桁の違い、EAN-8の位置づけ
12桁と13桁は別の番号ではなく、同じ番号の「チェックデジットを付ける前」と「付けた後」です。12桁はGS1事業者コードと商品アイテムコードを合わせた本体部分で、13桁はそこへ検査用の1桁を足した完成形。商品パッケージやカタログに印字されているのは通常13桁のほうです。
取引先から12桁で番号を受け取ったときは、末尾が欠けているのではなく「チェックデジットは自分で計算してください」という形で渡されていると考えてください。自動計算をオンにしたままこのページへ貼り付ければ、13桁へ補完されます。
EAN-8は8桁の規格で、13桁を印刷する面積が取れない小型商品向けです。ここで誤解されやすいのですが、EAN-8は13桁のJANコードを短く切り詰めた番号ではありません。13桁とは別に個別の割り当てを受ける番号で、13桁の一部を抜き出して8桁にする作り方はできません。共通しているのはチェックデジットの計算方式だけです。桁構成やGS1事業者コードの詳細はJANコードの解説にまとめています。
インストアコード(20〜29始まり)を店内用に作る
インストアコードは、店舗や事業所が自分の管理範囲の中だけで使う番号です。日本では20〜29で始まる範囲が店内利用向けとして扱われており、GS1事業者コードの貸与を受けなくても使えます。量り売りの惣菜や精肉、店内加工品、値引き商品、社内備品など、外部へ流通しないものに向いています。
ただし決まっているのは先頭の範囲だけで、残りの桁をどう使うかは各店舗・各POSベンダーの運用規約次第です。部門コードを何桁取るか、価格を埋め込むか、埋め込むなら税込か税抜か、チェックデジットをどこで計算するか。これらはすべてシステム側の設定で決まります。「20〜29で始めれば自由に番号を作れる」という理解のまま進めると、レジで価格が読み取れない、別の商品として集計される、といった事故になります。
実務としては次の順番で進めてください。
- 利用するPOS・在庫管理ソフトの仕様書で、インストアコードの桁構成を確認する。
- その構成に沿って、重複しない本体数字を決める。
- このページでEAN-13またはEAN-8として生成し、チェックデジットまで含めた完成形を確認する。
- 実機のレジとスキャナでテストし、読み取った値が意図した商品・価格に結び付くところまで確認する。
インストアコードは外部の取引先には通用しません。卸や小売へ納品する商品には使えないため、台帳の上で「店内用」と「流通用」を明確に分けて管理してください。
GS1事業者コードの取得とJANの正式な付番
自社商品に正式なJANコードを付けて流通させるには、GS1 Japan(一般財団法人流通システム開発センター)へ申請し、GS1事業者コードの貸与を受ける必要があります。申請区分、必要書類、登録申請料、更新の要否はGS1 Japanのウェブサイトで案内されています。買い取りではなく貸与なので有効期間があり、使い続けるには更新手続きが必要です。料金や期間は改定されることがあるため、必ず申請時点の公式案内を確認してください。
日本の事業者に貸与されるコードは、先頭2桁が45または49で始まります。逆にいえば、45や49で始まる番号を見かけても、それだけで任意の商品に使える番号になるわけではありません。事業者コードが手元に来たら、社内での採番ルールを決め、誰がどの番号を使ったかを1本の台帳で管理してください。JANコードの重複は、取引先のシステムで在庫が混ざるため影響の大きいミスです。商品名・内容量・色・サイズ・入数など、取引上区別する必要がある仕様が変わる場合は、原則として別のアイテムコードを割り当てます。
本ツールは数字の生成・検証とバーコード画像の作成を補助するものであり、GS1事業者コードを発行したり商品情報を流通データベースへ登録したりする機能はありません。
ExcelやCSVの商品マスタから取り込む
商品マスタが表計算ソフトにある場合は、コピー&ペーストでもCSVファイルの読み込みでも取り込めます。1行1件、列は「コード、表示名、価格、枚数」の順で、カンマまたはタブ区切りです。ファイルを選択するボタンのほか、入力欄へのドラッグ&ドロップにも対応しています。日本のExcelが書き出したShift_JISのCSVは自動判別して読み込みます。
ここでの最大の注意点が先頭ゼロの消失です。表計算ソフトはJANコードを数値として解釈しがちで、0490123456789 のような番号から先頭のゼロが落ちます。コードの列はあらかじめ表示形式を「文字列」にしてから貼り付けるか、すでに数値になってしまっている列は TEXT(A2,"000000000000") で桁を戻してください。チェックデジットを表計算側で計算したい場合は、次の数式が使えます(A2に本体12桁)。
=MOD(10-MOD(SUMPRODUCT(MID(A2,ROW(INDIRECT("1:12")),1)*1,{1;3;1;3;1;3;1;3;1;3;1;3}),10),10)
SUMPRODUCT を使うため、配列数式として確定する必要はありません。手順の詳細はExcel・CSV連携の解説にあります。
印刷サイズとクワイエットゾーンの目安
生成画面の「バーコードサイズ」倍率は0.5〜3.0倍を0.1刻みで調整でき、初期値は1.0倍です。倍率は描画時のサイズに反映されますが、印刷時にブラウザやプリンタが拡大・縮小すると実寸は変わります。印刷ダイアログの「用紙に合わせる」「拡大縮小」は100%(等倍)にしてください。ここが自動調整のままだと、画面で合わせた倍率が印刷時に別のサイズになります。
もうひとつ重要なのがクワイエットゾーン、バーコードの左右に必要な空白です。ここに文字や枠線、隣のラベルの印刷が入り込むと、スキャナがバーコードの開始位置と終了位置を判別できず読み取りに失敗します。EAN-13では左側のほうが右側より広い余白を必要とし、目安としては左がモジュール幅(最も細いバーの幅)の11倍程度、右が7倍程度とされています。デザイン上「空きすぎている」と感じても、この空白は削らないでください。
そのほか、バーの高さを切り詰めすぎないこと、下端の数字を枠線で切らないこと、地色は白・バーは黒にすることが基本です。赤い背景や金銀の光沢面は、読み取り機の光源によっては白と同じに見えてしまいます。ラベルへ配置する場合はラベル印刷ページで用紙面付けとX/Y位置を調整し、まず普通紙で試し刷りしてください。
読み取れないときの原因チェック
作ったバーコードが読めない場合、原因は「番号の問題」「印刷の問題」「システム側の問題」のどれかです。次の順で切り分けると早く絞り込めます。
- 画面上で読めるか。ディスプレイに表示した状態でスキャナを当てます。読めれば番号と生成は正しく、原因は印刷側です。
- 普通紙に等倍で印刷して読めるか。読めるなら、ラベル用紙の材質(光沢・透明・銀色)か、プリンタの濃度設定が原因です。
- 読み取れた数字が入力値と一致するか。一致しているのに業務システムでエラーになるなら、バーコードではなく商品マスタへの登録漏れです。
- チェックデジットの警告が出ていないか。警告が出た行は、元データの13桁自体が誤っている可能性があります。
- スキャナ側で規格が有効か。機種によってはEAN-8やアドオンコードの読み取りが初期状態で無効になっており、設定バーコードでの有効化が必要です。
印刷が原因のときに多いのは、拡大縮小の自動調整、インクのにじみによるバーの太りすぎ、トナー不足によるかすれ、そしてクワイエットゾーンの不足です。にじみが原因ならバーが太って見えるので、印刷物を拡大鏡で見れば判別できます。
JANの作成だけならPNG保存で十分ですが、複数商品を同じ条件で保存するならPNG一括保存(ZIP)が便利です。カードに表示されたコード、商品名、価格、枚数を元資料と照合してから保存すると、似た番号の取り違えを減らせます。
よくある質問
12桁を入れたら何が起きますか?
自動計算がオンなら、EAN-13ではチェックデジットを計算して末尾に補完し、13桁にします。自動計算をオフにすると補完を行わないため、13桁での入力が必要です。
JANコードのチェックデジットはどう計算されますか?
先頭12桁を右端から見て、3と1の重みを交互に掛けて合計し、合計を10で割った余りを10から引いた値をチェックデジットとします。余りが0のときは0です。本ツールも同じモジュラス10ウェイト3で計算しています。
13桁を入れて警告が出た場合はどうすればよいですか?
末尾のチェックデジットが計算結果と一致していません。多くは先頭ゼロの消失や指数表記への変換など、データの受け渡しが原因です。入力値は書き換えずに残るので、元データを確認してから利用してください。
EAN-8にも対応していますか?
対応しています。自動計算がオンなら7桁から8桁へ補完し、8桁で入力した場合は末尾を検証します。ただしEAN-8は13桁を短縮した番号ではなく、個別に割り当てを受ける別の番号です。
インストアコードはこのツールで作れますか?
作れます。20〜29で始まる店内用の番号もEAN-13として生成できます。ただし桁の使い方や価格の埋め込み方は店舗のPOSの仕様で決まるため、必ず利用するシステムの規約を確認してから番号を決めてください。
何件まで一度に作成できますか?
件数の上限はありません。1行1件で改行して貼り付ければそのまま一括生成します。1件あたりの枚数は999枚が上限で、それを超える指定は999枚に丸めたうえで行ごとに警告を表示します。
チェックデジットを自分で指定できますか?
完成した桁を入力して検証することはできますが、計算方法を選択する設定はありません。
JANコードを取得して商品を販売できますか?
本ツールは数字の生成・検証とバーコード画像の作成を補助するものです。正式なGS1事業者コードの貸与申請や商品情報の登録は、GS1 Japanと取引先の案内に従って別途行ってください。